エソラことだま。 -臆病風のブログ-

どうせMr.childrenを書いてしまうんだ

【生誕特別寄稿】田原健一は安室奈美恵である。そして寿司屋のガリでもある。

 

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「これ、テレキャスター?」

坊主頭の野球部員は同級生の男が持っていたギターケースを開いてそう聞いた。
これがMr.Children誕生の瞬間である。
ギターケースを持つ男は高校時代の桜井さんで、野球部員のほうは本日(9/24)に48回目の誕生日を迎えた田原健一さんである。

現在ではブルーのテレキャスターが彼のトレードマークだ。

田原さんは多くを語らない、というより「何も語らない男」として知られている。インタビュー記事でも「…」か「特にないです」「言いたくない」という遠慮のない聞き手泣かせぶりだ。ライブでも口を開くことは殆どなく、たまにしゃべるとそれだけで観客がどよめく。その姿は先日シンガー引退を発表した安室奈美恵さんとダブる。アムロちゃんもライブでMCを入れることは少なく、最初から最後まで歌い踊り続けるそうだ。ともに言葉よりパフォーマンスで魅せる孤高の天才。

僕は音楽は全くの素人なので技術的なことはわからないが、田原さんのギターは心に響く。『イノセントワールド』や『Dance Dance Dance』のリフを聴くたびに「天才的だ~』って知ったかぶってしまう。

Mr.Childrenを人体に例えると桜井さんは「顔」、JENは「心臓」、ナカケーは「関節」だ。そして田原さんは「血液」だと思う。
田原さんのギターによって曲は動脈のように激しくも、静脈のように穏やかにもなる。まさに曲の生命線。曲全体に生命力を与える田原さんのギターワークは血液そのものだと思う。彼自身はとても血が薄そうだけど。

もう一つ田原さんといえば、僕は先日スシローで彼を思い出した。
テーブルに座り、備え付きのガリをお皿に盛ったとき、僕はふと「田原さんはこのガリだ」と確信してしまったのだ。
なぜそう思ったのか。それは田原さんがガリガリに痩せているから…などというダジャレではなく、寿司屋におけるガリの立ち位置が田原さんとクリソツだったからだ。
決してグイグイ前には出ない、メニューにも載ってない寡黙な存在。だけと無いと困る。寿司が多少不味くても、ガリが旨ければ何となく許してしまう、寿司屋の良心のような存在感。
ね、田原さんそのままでしょ。

これからもミスチルサウンドの血液として、ガリとして、そして安室奈美恵として、そのブルーのテレキャスで我々ファンを楽しませ続けてほしい。

お誕生日おめでとうございます。