エソラことだま。 -臆病風のブログ-

どうせMr.childrenを書いてしまうんだ

2017-01-01から1年間の記事一覧

『Atomic Heart』後編 ~90年代「ミスチル現象」とは何だったのか?~その④

自宅の押し入れの奥の奥から、古い雑誌を引っ張り出してきた。『月刊カドカワ』1994年10月号。表紙・特集Mr.Children -はりさけそうなメロディ- 非常に濃い内容で、桜井さんのインタビュー、エッセイにアルバム全曲解説からJen・ナカケー・健ちゃんの鼎談ま…

『Atomic Heart』前編 90年代「ミスチル現象」とは何だったのか?その③

ジャパニーズポップの歴史は「Atomic Heart以前」と「Atomic Heart以後」に分けられる。 他に誰かが同じことを言っているのかは知らないが、僕は間違いなくそう思っている。 その分岐点となる1994年8月31日朝、僕はとあるレコード屋の前で開店を待っていた。…

90年代「ミスチル現象」とは何だったのか?その②『innocent world』

鼻歌で1万回、いや100万回は歌ったフレーズだ。 「こりゃとんでもない曲が現れた」 「アクエリアスイオシス」のCMから流れる爽やかすぎるサビに、僕は日本中がこの曲の釘づけになる空気を感じた。 「イオシス」商品自体は曲とは裏腹でパンチのない薄味だ…

90年代「ミスチル現象」とは何だったのか?その①『CROSS ROAD』

今年の「Thanksgiving 25」ツアー、ヤフオクドームであるセトリに僕は震えた。 『CROSS ROAD』から『innocent world』、そして畳みかけるように『tomorrow never knows』へと続く超豪華メドレーを披露。興奮したのは僕だけじゃない。その時の会場全体は歓声…

【生誕特別寄稿】田原健一は安室奈美恵である。そして寿司屋のガリでもある。

「これ、テレキャスター?」 坊主頭の野球部員は同級生の男が持っていたギターケースを開いてそう聞いた。これがMr.Children誕生の瞬間である。ギターケースを持つ男は高校時代の桜井さんで、野球部員のほうは本日(9/24)に48回目の誕生日を迎えた田原健一…

Mr.children25周年感謝祭「Thanksgiving25」とは何だったのか?②【セトリ全曲レビュー後編】

16.ランニングハイ『沖縄』『足音』でしっとりとした空気が一転、会場全体が一気に明るくなり、歌詞に沿った映像が巨大スクリーンで流れる。僕が大好きな歌詞「亡霊が出るというお屋敷をキャタピラが踏み潰す」シーンもしっかりあった。 幻想にすがり、ただ…

Mr.children25周年感謝祭「Thanksgiving25」とは何だったのか?①【セトリ全曲レビュー前編】

はじめまして、臆病風@Dmと申します。 2017年9月9日、熊本。 秋の訪れを感じさせる心地よい風を受けながら、ミスチルで埋め尽くされた僕の夏も終わった。 Mr.Childrenメジャーデビュー25周年を記念して「Thanksgiving=感謝祭」と銘打たれ、9会場15公演行わ…